「天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男」の感想

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東北地方の戦国武将・九戸政実が主人公の歴史小説です。

天を衝く(1) (講談社文庫)

まずなんといっても、読後感がバツグンです。

「あぁ! いい小説を読んだ!」と心の底から感じました。

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知らない戦国武将だけど面白いかな

この本を読んだのはもう何年前だったかな。

はじめこの本を手に取るのは、ぼくにとって結構冒険だったんです。

当時のぼくは、

「九戸政実(くのへ・まさざね)って、だれ?」

な状態でした。

心配無用

知らない戦国武将の小説を読むのは、ちょっと勇気がいりました。

「小説の世界に入り込めなかったらどうしよう…」って。

心配無用でした。

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キャラの魅力

やっぱ主人公の九戸政実がカッコいいです。

だから、知らない戦国武将の話でもグイグイ読めます。

ネタバレになるので(ネタバレもなにも、そもそも歴史ですが)あまり詳しくは書かないようにしますけど…

クライマックスからラストシーンに向けて、九戸政実の存在感。その力強さ。凛としたさわやかさ。本当にスカッとします。

で、九戸政実ってだれ?

九戸政実(くのへ・まさざね)は、東北の戦国武将です。

織田信長と同世代です。

東北の戦国武将ときいて伊達政宗を思い浮かべる方も多いと思いますが、年齢的には伊達政宗より30歳くらい年上になります。

九戸党をひきいる戦国武将です。

ストーリーの魅力

ストーリーといっても、歴史ですから、もちろん史実にのっとった話なんでしょうけど、展開というか持って行き方というか書き方がおもしろくて引き込まれます。

おなじ歴史上の出来事でも、書く作家によっておもしろさが全然ちがうのは、みなさんよくご存じのとおりです。

スリルいっぱい

小説の前半では、九戸政実の領国内での主導権争いが描かれています。

スリルいっぱい。策の仕掛けあい、先の読みあいです。

ここは誰の手のひらだ

自分の描いた絵に敵をうまく乗せて操っていると思い込んでいる人が、じつは誰かの手のひらで踊らされていたり、二重三重の策をしかけているはずの人が、じつは誰かに裏をかかれていたり。

ピンチ脱出

主人公の九戸政実が、敵の罠にはまって窮するシーンがあります。

そのピンチを、なるほど!その手があったか!という見事な一手で切り抜けたときの爽快感と知的興奮は、最高に気持ちがいいです。

人間味

九戸政実は完璧な人間ではありません。人間らしく悩むこともあります。それがまたいいんです。

たとえば…

同世代の織田信長の活躍を見て、彼は焦ります。

三十六だぞ。これから先、何年残されているか分からぬ歳となった。無駄なことに費やしている暇はない。天下を揺さぶっている織田信長とて俺よりわずか二歳年長でしかない。

彼は信長の活躍に嫉妬して、焦りを感じたんですね。

その苦しみは、たまらないものがあったと思います。

信長には信長のやり方がある。自分には自分のやり方がある。持ち味がある。

そう割り切れたら、苦しみも和らいだのかもしれませんが、それができそうでできないのが、人間ですよね。九戸政実の苦しみに、親近感を覚えます。人には誰でも、整理できない苦しみがあるんですね。

以上、九戸政実の小説『天を衝く』でした。

知らない戦国武将だけど、読んでみたらすごく面白かった、という話。おしまい。

天を衝く(1) (講談社文庫)
天を衝く(2) (講談社文庫)
天を衝く(3) (講談社文庫)

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