モルガン財閥のゆるい伝記 第17話 石油王ロックフェラー

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1892年のアメリカ経済界のようす。

石油王「やぁ。モルガン君」

息子モルガン「あなたは?」

石油王「石油王のロックフェラーです」

息子モルガン「石油王?」

石油王「はい。石油で大儲けしました」

息子モルガン「すごいですね~」

石油王「モルガン君も、王なんですよね?」

息子モルガン「はい。恥ずかしながら……」

石油王「なに王でしたっけ?」

息子モルガン「鉄道王です」

石油王「かっこいいですね」

息子モルガン「はい。かっこいいです」

石油王「でも、あれですよね……」

息子モルガン「?」

石油王「最近のアメリカ経済界は、王ばっかりですね」

息子モルガン「僕たちの他にも、王、いるんですか?」

石油王「鉄鋼王がいます」

息子モルガン「ほう」

石油王「鉄鋼で大儲けをしたカーネギーさんのことです」

息子モルガン「いろんな王がいるんですね」

石油王「それだけ、アメリカ経済が元気ってことです」

息子モルガン「なるほど」

石油王「今やアメリカがイギリスを抜いて、世界でNo.1の工業国です」

息子モルガン「おぉ~」

石油王「そういえば、あれ知ってます? 新しい法律」

息子モルガン「え?」

石油王シャーマン反トラスト法

息子モルガン「何ですか、それ?」

石油王「市場独占を禁じた法律です」

息子モルガン「違反したらどうなるんですか?」

石油王「政府にボッコボコにされます」

息子モルガン「怖いですね……」

石油王「なぁに。平気です」

息子モルガン「そうですか?」

石油王「あんな法律、口だけですよ」

息子モルガン「だといいですけど」

石油王「今は、政府より企業が強い時代です」

息子モルガン「はい」

石油王「だれも、我われ大富豪をボッコボコになんかできません」

しかし、数日後。

秘書「モルガンさん、大変です!」

息子モルガン「どうした?」

秘書「石油王のロックフェラーさんが、ボッコボコにされました」

息子モルガン「えぇ!」

1892年。

石油業界の9割を支配していたロックフェラーのスタンダード石油会社は、シャーマン反トラスト法により解散を命令された。

政府の人の会話。

政府の人1「いや~。気持ちいいね」

政府の人2「うん」

政府の人1「大企業をボッコボコにするって、快感だよね」

政府の人2「次、どこやる?」

政府の人1「ドレクセル・モルガン商会は?」

政府の人2「ああ。鉄道王のモルガンの会社ね」

政府の人1「うん」

政府の人2「じゃ、そうしよう」

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