モルガン財閥のゆるい伝記 第16話 反トラスト法

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息子モルガン「怒ってるんですか?」

ルーズベルト「かなりね」

息子モルガン「そんなことより、最近、調子はどうです?」

ルーズベルト「議員になったよ」

息子モルガン「じゃあ法律、作り放題ですね」

ルーズベルト「ところで君さぁ、鉄道王になったの?」

息子モルガン「なりましたよ」

ルーズベルト「でも君、銀行家でしょ?」

息子モルガン「はい」

ルーズベルト「じゃあ素直に銀行王になればいいしょ」

息子モルガン「銀行王にもなりますよ」

ルーズベルト「鉄道王と銀行王、両方かい?」

息子モルガン「はい」

ルーズベルト「どっちかひとつで我慢しなー」

息子モルガン「もっといっぱい、いろんな王になりたいんです」

ルーズベルト「そうやって何でも独り占めとかって、おれ嫌いなんだよね」

息子モルガン「それで怒ってるんですか?」

ルーズベルト「うん」

息子モルガン「でも僕、王っていう響きが好きなんです」

ルーズベルト「どうして?」

息子モルガン「カッコイイから」

ルーズベルト「そんなのカッコイイと思ってるの?」

息子モルガン「ダメですか?」

ルーズベルト「おれの思ってるカッコイイ人のイメージって違うんだけど~」

息子モルガン「どんなのです?」

ルーズベルト「『厳しいようで優しい一言がいえる人』」

息子モルガン「なるほど」

ルーズベルト「ね、カッコイイしょ?」

息子モルガン「じゃあ、カッコイイ人について語り合いますか」

ルーズベルト「いいね♪」

息子モルガン「では、僕の船へどうぞ」

ルーズベルト「船?」

息子モルガン「はい。僕、プライベート用の船を持ってるんです」

ルーズベルト「大金持ちなんだね」

息子モルガン「はい」

ルーズベルト「おれの給料じゃ、買えないよ」

息子モルガン (心の声)あ、落ち込んでる。慰めてあげなきゃ

ルーズベルト「おれも船、持てるかなぁ……」

息子モルガン「ルーズベルト君は船なんか持たなくても大丈夫です」

ルーズベルト「え?」

息子モルガン「費用が気になるような人が、船を持つことありません」

ルーズベルト「……」

息子モルガン Σ( ̄□ ̄;まずい!

ルーズベルト「えーと、今のでおれ、完全にキレたけど、いい?」

息子モルガン「す、すいません」

ルーズベルト「ちょっと経済界を支配してるからってさ。もー」

息子モルガン「ごめんなさい」

ルーズベルト「君が金の力に頼るなら、おれは別の力で戦う」

息子モルガン「別の力?」

ルーズベルト「うん。法律の力

息子モルガン「おぉ、なんか強そう」

ルーズベルト「巨大企業をやっつける法律を作ってやる!」

こうして…

1890年。

巨大企業の市場独占を禁止する法律、シャーマン反トラスト法が成立。

息子モルガン(J・P・モルガン)とセオドア・ルーズベルトの戦いが始まった。

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