モルガン財閥のゆるい伝記 第14話 覇業の第一歩

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ここはバンダビルト邸。

息子モルガン「こんにちは」

バンダビルト2世「あなたは?」

息子モルガン「モルガンといいます」

バンダビルト2世「はぁ。どうも」

息子モルガン「お困りのようですね」

バンダビルト2世「高い罰金を払えとか言われてね」

息子モルガン「払わないで済む方法が、ひとつありますよ」

バンダビルト2世「本当!?」

息子モルガン株を手放すんです

バンダビルト2世「株を?」

息子モルガン「あなたはニューヨークセントラル鉄道の大株主ですよね?」

バンダビルト2世「うん。ほとんどの株は僕が持ってる」

息子モルガン「その株を手放すのです」

バンダビルト2世「そして?」

息子モルガン「それだけです」

バンダビルト2世「え。それだけ?」

息子モルガン「はい」

バンダビルト2世「それで、もう罰金、払わんくていいの?」

息子モルガン「はい」

バンダビルト2世「なんで?」

息子モルガン「州は、あなたが不正をしたから罰金を取ろうとしているのではありません」

バンダビルト2世「?」

息子モルガン「あなたが金持ちだから、罰金を取ろうとしているのです」

バンダビルト2世「そうだったのか」

息子モルガン「そうです。小金持ちからチョロチョロと金を取るよりも、大金持ちからガバッと取るほうが、州にとってもラクなのです」

バンダビルト2世「なるほど」

息子モルガン「ですから、株を手放すことです」

バンダビルト2世「でも、株を手放すって、どうすりゃいいの?」

息子モルガン「買い手を探して、売ればいいんです」

バンダビルト2世「僕、そういう手続きとか、わかんないんだよね」

息子モルガン「じつは私、銀行家のはしくれです」

バンダビルト2世「そうなの?」

息子モルガン「すべてお任せください」

1879年。

息子モルガンは25万株もの同社株の売却を一手に引き受けた。

これは当時、史上最大の株式公開だった。

これにより息子モルガンは300万ドルという巨額の手数料を手にした。

バンダビルト2世「お見事だな~」

息子モルガン「仕事ですから」

バンダビルト2世「でもさ、モルガンさんの言った通りになったよ」

息子モルガン「というと?」

バンダビルト2世「州がね、『罰金払え~』って言わなくなった」

息子モルガン「それは良かった」

バンダビルト2世「君にお礼をしないとね」

息子モルガン「いやいや」

バンダビルト2世「やっぱこういうときのお礼って、お金でしょ」

息子モルガン ( ̄ー ̄)ニヤリ

バンダビルト2世「パソコンで今すぐ君の口座に振り込むよ」

息子モルガン「おぉ。これはとてもいいパソコンですね~」(お世辞)

バンダビルト2世「触っていいよ。操作してみる?」

息子モルガン「いいんですか?」

バンダビルト2世「いいよ。さ、パソコンの前に座って」

息子モルガン「はい」

バンダビルト2世「ついでだから、振り込みの手続きをしてもらっちゃおうかな。まず、金額を入力して」

息子モルガン「わかりました」

バンダビルト2世「君の口座に振り込む金額ね」

息子モルガン「はい」

バンダビルト2世「100円」

息子モルガン「は?」

バンダビルト2世「入力の仕方、わかんない?」

息子モルガン「いや、それはわかりますけど……」

バンダビルト2世「あ、1の場所ね。ここだよ、ここ」

息子モルガン「それもわかりますけど……」

バンダビルト2世「じゃあ、なに?」

息子モルガン「本当に100円ですか?」

バンダビルト2世「うん」

息子モルガン「ほぼ全財産もらえると思ったのに」(ぼそっ)

バンダビルト2世「なんか言った?」

息子モルガン「いえ、別に」

バンダビルト2世「さぁ、入力して」

息子モルガン「100円、っと。入力しました」

バンダビルト2世「あとはここをダブルクリックして」

息子モルガン「えっ!」

バンダビルト2世「そしたら、振り込まれるから」

息子モルガン (心の声)ダブルクリックって、指を素早く動かすあのダブルクリックか…汗

バンダビルト2世「ほら、早く」

息子モルガン (心の声)で、できない。恥ずかしいけどできない…汗

バンダビルト2世「早く」

息子モルガン「で、できません」

バンダビルト2世「できない?」

息子モルガン「はい」

バンダビルト2世「できないって言うの?」

息子モルガン「(-_-;)できません」

バンダビルト2世「すばらしい!」

息子モルガン「え?」

バンダビルト2世「謝礼を辞退するとは、なんて謙虚な!」

息子モルガン「あ、いや」

バンダビルト2世「あなたみたいな潔癖な人にこそ、我が社をお任せしたい!」

息子モルガン「え」

息子モルガンはニューヨークセントラル鉄道の取締役に就任した。

これにより同鉄道は、モルガン商会の事実上の支配下に置かれた。

これが、覇業の輝かしい第一歩となった。

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あーりーと申します。アクセスありがとうございます。布団でぬくぬくしながら本を読んだりスマホでテレビを見たり、のんびり過ごすのが好きです。

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