楠木正成のゆるい伝記 第23話 尊氏、京を占領

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

一方、京都に進撃する足利尊氏のようす。

足利「それ! 一気に京都を占領するんだ」

部下「はい」

足利「天皇さんを逃がすなよ。捕らえろ」

部下「それが……」

足利「どうした?」

部下「天皇さんも楠木も、すでに京都にいないみたいで」

足利「なに?」

部下「近くの比叡山にたてこもったようです」

足利「うーむ。逃げられたか」

部下「でも、おかげで簡単に京都を占領できます」

西暦1336年。

足利尊氏は京都を占領した。

ここは京都に近い比叡山。

天皇「こんな山ん中にたてこもって、どうすんのさ」

楠木「なんとかしますから」

天皇「京都、さらっと占領されちゃったよ」

楠木「すぐ取り返しますよ」

天皇「どうやって?」

楠木「ケンカなんてのは、相手をびびらせた方が勝つんです」

天皇「うん」

楠木「足利さんを徹底的にびびらせましょう」

天皇「そんなことできるの?」

楠木「噂を流すんですよ」

天皇「どんな噂?」

楠木「楠木正成は最強の武将だ! とか」

天皇「ふむ」

楠木「楠木軍は元気いっぱいだ! とか」

天皇「ふむ」

楠木「そういう噂を流すんです」

天皇「そんなんでびびってくれるかなぁ……」

楠木「うまくいきますよ。じゃ、噂を流す作業を兵士さんたちにお願いしてきますね」

というわけで。

兵士1「すごい重大な仕事、まかされたね」

兵士2「うん。それじゃ、さっそく噂流すか」

兵士1「あ、待って」

兵士2「なに?」

兵士1「おれたち、試されてるのかもよ」

兵士2「え?」

兵士1「これってさ、偉大な武将になれるかどうかのテストなんじゃない?」

兵士2「どういうこと?」

兵士1「なんでも逆、逆の行動を取るのが偉大な武将の条件だって楠木さん言ってたしょ」

兵士2「うん」

兵士1「それをちゃんと実行できるかどうか、おれたち、試されてるんだよ」

兵士2「ああ、そっかー」

兵士1「これをうまくクリアしたら、おれたち、大抜擢されるかも」

兵士2「じゃあ、頑張らないと」

兵士1「うん。逆の意味の噂を流せばOKだよね」

兵士2「楠木正成は最強の武将だ、の逆は……」

兵士1「楠木正成は貧弱な武将だ、かな」

兵士2「あまりにも弱すぎて、病死したことにするか」

兵士1「あ、いいね」

兵士2「次。楠木軍は元気いっぱいだ、の逆は……」

兵士1「楠木軍はやる気なし、かな」

兵士2「あまりにもやる気なくて、降伏寸前なことにするか」

兵士1「あ、いいね」

京都を占領している足利尊氏のようす。

部下「足利さん。変な噂が聞こえてきました」

足利「変な噂?」

部下「比叡山にたてこもってる天皇&楠木チームについての噂なんですが……」

足利「うむ」

部下「楠木正成は死んだそうです」

足利「え!?」

部下「それで楠木軍の士気は下がり、降伏寸前だとか」

足利「ははははは。これで勝利は確実だな」

ここは比叡山。

天皇「ねぇ楠木くん。足利さんの軍勢、びびるどころか……」

楠木「はい」

天皇「ますます勢いづいてるんだけど、なんで?」

楠木「さ、さぁ……(汗)」

第24話へ

楠木正成のゆるい伝記 トップへ戻る

PR

ブログランキング・にほんブログ村へ

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

自己紹介

あーりーと申します。アクセスありがとうございます。布団でぬくぬくしながら本を読んだりスマホでテレビを見たり、のんびり過ごすのが好きです。

スポンサーリンク