豊臣秀吉のゆるい伝記 第31話 清洲会議

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西暦1582年6月27日。秀吉は赤ちゃんを抱いたまま会議に出席した。

柴田「では、出席をとります。1くん」

1くん「はい」

柴田「2くん」

2くん「はい」

柴田「そして秀吉くん」

秀吉「はい」

柴田「では会議をはじめます。議長はおれね」

こうして、有名な清洲会議がはじまった。

柴田「今日の会議のテーマは……」

1くん「あれですよね、今後の織田家をどうするか」

柴田「そう、さすが1くん。わかってるね~」

2くん「信長さん亡きあと、誰が織田家のリーダーになるか、それを話し合うんですよね」

柴田「お~。2くんもわかってるね~。いいね~」

2くん「えへへ」

柴田「それにひきかえ、秀吉くんは発言がないねぇ」

秀吉「まだ始まったばっかりじゃないですか」

柴田「あ、口ごたえした。はい、マイナス500ポインツ!」

秀吉「ポインってのが微妙に腹立ちますが」

柴田「おまえ最近、生意気だぞ」

秀吉「そんなことないですよ」

柴田「だいたいなんで会議に赤ちゃん連れて来るんだよ」

秀吉「あ、これは……」

柴田「ウケ狙いか」

秀吉「違いますよ」

柴田「ウケ狙って、織田家を乗っ取ろうとしてるんだろ?」

秀吉「まさか」

柴田「織田家の新しいリーダーの座はゆずらないからな!」

秀吉「そんなつもりありませんよ」

柴田「織田家を継ぐのは、年功序列だからな。たとえば、おれとか」

1くん「あのー、柴田さん」

柴田「ん。なんだね、1くん」

1くん「今はまだ封建時代なことですし、織田家を継ぐのは、信長さんのご長男のほうが、いいのでは?」

柴田「ふふふ。残念だけどね1くん、信長さんのご長男は、みっちーの乱のどさくさで亡くなったんだよ」

1くん「あ、そうでしたか、すいません」

柴田「というわけで、織田家のリーダーはこのおれということに……」

2くん「あ、でも柴田さん」

柴田「なんだね、2くん」

2くん「織田家の系図を見てください。これによると信長さんにはお孫さんがいますね。しかもまだご健在です」

柴田「あ、ああ。そうだね」

2くん「柴田さんよりも、お孫さんが継いだほうが、筋が通ってますよね」

柴田「でもお孫さんは、まだ幼いはずでしょ?」

2くん「誰かが面倒をみてあげればいいですよ」

柴田「誰かって?」

2くん「柴田さん、いかがですか?」

柴田「赤ちゃんの世話係なんて、いやだよ」

2くん「でも実際には、その世話係が織田家の実権を握ることになりますよ」

柴田「あ、じゃあ、おれが……」

1くん「あーっ!」

柴田「どうした、1くん」

1くん「秀吉さんのだっこしてる赤ちゃん!」

秀吉「え、おれ?」

1くん「よく見たら信長さんのお孫さんだ!」

秀吉「うそぉ?」

1くん「しかも、すごくなついている」

2くん「じゃあ、秀吉さんが世話係になればいい」

1くん「そうだね。秀吉さん、よろしくお願いします」

秀吉「世話係? わかりました。ベビーシッター目指してるんで」

柴田 (-_-;) 秀吉め!

赤ちゃん(信長の孫・三法師)の存在を利用した秀吉は、みごとに清洲会議を制した。

途中入社のアルバイトから出発した秀吉が、ついに織田帝国の実権をにぎった。

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