豊臣秀吉のゆるい伝記 第27話 本能寺の変

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

秀吉は鳥取城を攻略した。勝つつもりがないのに勝ってしまった秀吉は……。

秀吉「やべ。勝っちゃった」

兵士「勝つつもりがないのに勝っちゃうなんて、天に選ばれた特別な人ですよ」

秀吉「え、そお? おれ、特別な人?」

兵士「はい」

秀吉「そっかー。天に選ばれた人かぁ。てれるなぁ」

兵士「この調子で、いっきにMさんをやっつけちゃいましょう」

秀吉「いや、でもさ、Mさんって、お城たくさん持ってて強いんでしょ?」

兵士「はい」

秀吉「勝つ自信、あんまりないなぁ」

兵士「いざとなったら、僕らのバックには信長さんがいるじゃないですか」

秀吉「あ、そっか。信長さん、暴れん坊で強いもんね」

兵士「はい。強気でいきましょう!」

秀吉「おう!」

そのころMさんの本部では……

Mさん「秀吉に鳥取城をとられちゃったね」

部下「はい」

Mさん「秀吉って、やるね」

部下「かないませんね、こりゃ」

Mさん「今のうちに仲直りしちゃったほうがいいのかな」

部下「そうですね。秀吉に電話してみますか」

Mさん「いや、電話は緊張するしょ。メールでいいって、メールで」

部下「わかりました。でも、今さら仲直りしてくれますかね?」

Mさん「どうかな。秀吉の度量次第だね」

部下「でっかい男であってほしいですね」

Mさん「もしここで度量のでっかさを見せてくれたら、おれ、秀吉という男に惚れちゃうね」

ここは秀吉の陣。  パソコンにメールがとどいた。

兵士「あ、Mさんからメールですよ」

秀吉「え、なんて?」

兵士「仲直りしましょう、って」

秀吉「えー、今さらぁ?」

兵士「どうしますか」

秀吉「どっちが得なの?」

兵士「仲直りしないでこのままドカーッと攻めちゃったほうが、領土がいっぱい手に入りますねぇ」

秀吉「じゃ、その方向で」

兵士「こっちには信長さんという後ろ盾がありますしね」

秀吉「うん。強気でいこう、強気で」

兵士「わかりました。では、さっそく返事のメールを出しておきます」

秀吉「あ、そんなのあとでいいからさ、ちょっとパソコンかして」

秀吉はパソコンの前にすわった。

兵士「なにをするんですか?」

秀吉「情報収集」

兵士「情報収集?」

秀吉「うん。Yahoo!のトピックス、見るの」

兵士「もしかして秀吉さん……」

秀吉「なに?」

兵士「新聞読まないでYahoo!のトピックスだけ見て、社会情勢に通じた気になってる一味ですか?」

秀吉「……」

兵士「じつは僕もです」

秀吉「なんだ、仲間か」

兵士「どんなニュース載ってますか、トピックスに」

秀吉「いろいろ載ってるよ。あ、○○○○が熱愛発覚!」

兵士「マジっすか? ほかには?」

秀吉「あとはね、えーと、……!!」

秀吉の顔から表情が消えた。

兵士「どうかしたんですか?」

兵士はパソコンの画面をのぞきこんだ。

そこには、こう書かれていた。

兵士「織田信長、死亡……」

西暦1582年6月2日、織田信長が死亡した。

第28話へ

豊臣秀吉のゆるい伝記トップへ戻る

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク