豊臣秀吉のゆるい伝記 第25話 司令官

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西暦1577年10月のある日。 秀吉は信長に呼び出された。

信長「サル。おまえに重大な任務をあたえる」

秀吉「なんですか?」

信長「中国地方を攻めてくれ」

秀吉「中国地方?」

信長「広島県とか岡山県とか、あのへん」

秀吉「遠いっすね」

信長「そこにMさんっていう戦国武将がいるんだ。そいつをやっつけてくれ」

秀吉「わかりました!」

こうして秀吉は中国方面司令官に任命された。

秀吉と兵士の会話。

秀吉「おれね、新しい任務もらったさ」

兵士「信長さんからますます信頼されるようになりましたからね」

秀吉「今度の任務はね……」

兵士「はい」

秀吉「中国地方のMさんっていう戦国武将を攻めるの」

兵士「Mさん!?」

秀吉「うん。サクッとやっつけて、また褒められちゃおっと♪」

兵士「そう簡単にはいきません」

秀吉「なんで?」

兵士「Mさんは超大物です。お城をたくさん持ってます」

秀吉「げっ」

兵士「Mさんをやっつけるには、たくさんのお城を全部攻略しないといけません」

秀吉「うわー」

兵士「早くて10年かかるといわれてます」

秀吉「10年!」

兵士「すごく難しい仕事です」

秀吉「……」

兵士「秀吉さんは、これからどんどん難しい仕事をまかされるようになりますね」

秀吉「え、そうなの?」

兵士「だって今や秀吉さんは織田家の重臣ですよ」

秀吉「まあねぇ」

兵士「仕事もどんどんハードになっていきます」

秀吉「……それ、やだな」

兵士「出世するんなら、そのくらいの覚悟がないと」

秀吉「じゃあさ、これ以上出世したら、もっとハードな仕事まかされるってこと?」

兵士「はい」

秀吉「おれ、もう出世しなくてもいいな」

兵士「でも秀吉さんは信頼されてますからね。いやでも出世しちゃったりして」

秀吉「これ以上出世しないためには、どうしたらいいかな?」

兵士「どうって、失敗でもやらかすしかないですよね」

秀吉「じゃ、おれ、今回の任務で失敗やらかすわ」

兵士「えー。そんな心構えの司令官についていくのいやですよ」

秀吉「ま、いいからいいから」

西暦1581年。

秀吉はMさんのたくさんの城のひとつ、鳥取城を包囲した。

秀吉「さーて、どんな失敗をやらかそうかな~」

兵士「マジメに戦ってくださいよ」

秀吉「あ! いい失敗を思いついた!」

兵士「思いつかないでください」

秀吉「さあ、気合入れて失敗するぞー」

しかし、秀吉の評価は一段と高まることになる。

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