豊臣秀吉のゆるい伝記 第13話 足利義昭

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西暦1568年、織田家にひとりの訪問者があらわれた。

訪問者は将軍を名乗った。

将軍「おっす。おれ、将軍」

信長「は、はじめまして」

将軍「君がうわさの信長だね。よろしく」

信長「将軍様って武士の中で一番えらいんですよね?」

将軍「えらいよ」

信長「うわー。サインもらっていいっすか?」

将軍「いいよ」

信長「この色紙に書いてください」

将軍「オッケー」

自称将軍 足利義昭

信長「ん?」

将軍「なに?」

信長「思いっきり自称って入ってますけど……」

将軍「うそぉ?」

信長「うそぉ?って、いま自分で書いたじゃないですか。ほら」

将軍「あ、うん」

信長「自称なんですか?」

将軍「わりとね」

信長「……」

将軍「ていうか、おれ、中央政界から追い出されてさ」

信長「そうでしたか」

将軍「いつか返り咲いて、正式な将軍になりたいのさ」

信長「それで?」

将軍「それで、きみのところに来たの」

信長「?」

将軍「今きみってさ、一番勢いのある戦国武将でしょ」

信長「え、そうっすか? えへへ」

将軍「一発屋のにおい、ぷんぷんだけど」

信長「……」

将軍「まぁとにかく、おれの手足になって働いてよ」

信長「手足……」

将軍「で、おれを中央政界に復帰させてや。頼むよ、兄弟」

信長「そんな勝手な……」

将軍「でさ、風呂どこ? 風呂」

信長「むこうです」

将軍「ちょっと入ってくるわ。お風呂あがりのジュース用意しといて」

自称将軍は風呂へと消えた。

信長と秀吉の会話。

信長「むかつく人だなぁ」

秀吉「やっつけますか?」

信長「どうやって?」

秀吉「シャンプーのボトルにリンスを入れておきましょうか」

信長「で?」

秀吉「そしたらあの将軍、『なにこのシャンプー、泡立たねぇ! 泡立たねぇ!』ってもう必死ですよ」

信長「それ若干おもしろエピソードなだけでしょ」

秀吉「そうですか」

信長「もっとガツンとダメージ与えてやりたいな~」

秀吉「あ、じゃあ、これはどうです……」

信長「なに?」

秀吉の提案が、歴史を変える。

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