豊臣秀吉のゆるい伝記 第11話 一夜城

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ここは愛知県。織田信長の城。

信長は家臣の柴田勝家を呼んで言った。

信長「さて、柴田」

柴田「はい」

信長「今は戦国時代なわけなんだが……」

柴田「そうですね」

信長「ようするに領土の取り合いだよね」

柴田「はい」

信長「まずどこに攻め込んだらいい?」

柴田「まだです」

信長「ん?」

柴田「まだどこにも攻め込むべきじゃありません」

信長「そうなの?」

柴田「今は周辺諸国と仲良くして国力を蓄える時期です」

信長「おお、そうか」

柴田「とくに岐阜県の斉藤さんとは仲良くしてください」

信長「了解」

柴田「斉藤さんは百戦錬磨の武将ですから、敵に回すと厄介です」

信長「だいじょうぶ。斉藤さんは親戚だから」

信長は十数年前に、斉藤一族の娘・帰蝶(濃姫)を嫁にもらっていた。

そのころ。秀吉は……

秀吉「兵士くん」

兵士「はい、大将」

秀吉「今から岐阜県を攻めるからさ、ついて来てね」

兵士「でも岐阜県の斉藤さんは強いですよ」

秀吉「あのね、いい作戦、あるんだよね」

兵士「いい作戦って?」

秀吉「斉藤さんの領土内にこっそり城をつくるの」

兵士「城を!?」

秀吉「うん。おれたちの城を」

兵士「大胆ですね」

秀吉「その城を足がかりにガンガン暴れ回れば勝てるしょ」

兵士「でも、敵の領土内に城をつくるなんて、無理じゃないですか?」

秀吉「こっそりやれば大丈夫、こっそり」

秀吉は岐阜県の斉藤氏を攻略するため、城をつくりはじめた。

当然、斉藤一族はそれに気づいた。

斉藤一族1「わっ。あれ見て」

斉藤一族2「なに?」

斉藤一族1「あそこで誰か勝手に城つくってるよ」

斉藤一族2「ホントだ。うちの領土に!」

斉藤一族1「追い払うか?」

斉藤一族2「いや、待って」

斉藤一族1「?」

斉藤一族2「あれ、よく見たら愛知県の織田さんとこの兵士じゃない?」

斉藤一族1「あ、ホントだ」

斉藤一族2「織田さんは親戚だよね?」

斉藤一族1「うん。親戚。仲間」

斉藤一族2「じゃ、とやかく言わなくてもいいか」

斉藤一族1「そうだね」

斉藤一族2「こんな時代だから、親戚同士、仲良く助け合っていかないとね」

斉藤一族1「うん」

秀吉の城は完成した。  これが有名な”墨俣の一夜城”である。

秀吉「さっそく斉藤さんに宣戦布告だ!」

兵士「はい!」

翌日。

愛知県。織田信長の城。

信長は家臣の柴田勝家を呼んで言った。

信長「さて、柴田」

柴田「はい」

信長「ぜひ斉藤さんと親睦を深めたいわけなんだが……」

柴田「そうですね」

信長「どしたらいいかな?」

柴田「斉藤さんをディナーにご招待しましょう」

信長「じゃ、サルに接待の準備をさせよう」

信長は秀吉を呼びつけた。

信長「おーい、サル」

秀吉「はい」

信長「任務を与える。斉藤さんのことなんだけど……」

秀吉「それなら、すでに手は打ってあります」

信長「お、気が利くね」

秀吉「斉藤さんの領土内にいきなり城をつくってやりましたよ」

信長「え! やばいじゃん。怒られるしょ」

秀吉「怒られる前にこっちから……」

信長「了解とったの?」

秀吉「ケンカを売ってやりました」

信長 お―(゚∀゚)―い!

織田家(愛知県)と斉藤家(岐阜県)の全面戦争がはじまった。

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