真田幸村のゆるい伝記 第21話 六文銭

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幸村の父親は倒れた。

ここは幸村の父親の病室。

父親「最期にありがとうって言って死ねる人生って…」

幸村「……」

父親「なんかいいよね」

幸村「縁起悪いってそんな話」

父親「幸村、お別れだ」

幸村 p(´⌒`。q)うぅ

父親「泣くな」

幸村「死ぬの怖くないの?」

父親「ははは。お父さんに怖いものはないよ」

幸村「でも、死んだら三途の川を渡るんでしょ?」

父親「そうだね」

幸村「三途の川って、かなり流れが速いらしいよ」

父親「え、そうなの?」

幸村「上流から岩石がドバドバ流れてくるらしいよ」

父親 Σ( ̄□ ̄;)

幸村「しかも、川底に大蛇がいるらしいよ」

父親 Σ( ̄□ ̄;)

幸村「怖いしょ?」

父親「ぜ、全然…」

幸村「怖いから、生きな」

父親「こ、こ、怖くないよ」

幸村「生きてよ」

父親「例えばさ、川原にきれいな花が咲いてるとか思えば、怖くない」

幸村「そんなわけないしょ」

父親「わからんよ」

幸村「どんな花さ」

父親「一面にパーッと赤い花とか」

幸村「……」

父親「そんなわけ、ないか(笑)」

幸村「お父さん。これ、受け取って」

父親「お金?」

幸村「うん。6文」

父親「どうしてまた」

幸村「三途の川には渡し舟があってね、その料金が6文なんだって」

父親「そうか」

幸村「ちゃんと船に乗せてもらうんだよ」

父親「ありがとう」

1611年。幸村の父親(真田昌幸)は亡くなった。

数日後。

幸村と見張りの兵士の会話。

兵士「幸村さん」

幸村「ああ、兵士くん」

兵士「お葬式は…?」

幸村「無理っぽいね」

兵士「無理って?」

幸村「幽閉中の身だから、幕府の許可がないと」

兵士「許可、もらいましょうよ」

幸村「お願いしてみたけどダメだった」

兵士「え」

幸村「幕府にとっては謀反人だからね、おれたち親子」

兵士「そんな…」

幕府は幸村の父親の葬儀をゆるさなかった。

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