真田幸村のゆるい伝記 第13話 家康と三成

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ある日。

真田幸村と徳川家康の会話。

家康「ねぇ、真田さん」

幸村「はい、家康さん」

家康「ナンバーワンのサルさんが亡くなったね」

幸村「そうですね」

家康「次のナンバーワンって、誰だと思う?」

幸村「サル2世さんですよね」

家康「ブブー」

幸村「違うんですか?」

家康「違う」

幸村「じゃあ、誰っすか?」

家康「おれ」

幸村「?」

家康「おれ」

幸村「ホントですか?」

家康「とにかく、おれがナンバーワンってことで、よろしく」

幸村「よ、よろしくお願いします」

家康「さてと…。にわかに威張るかな」

幸村「?」

家康「おい、幸村!」

幸村「は、はい」

家康「プリン買って来い!」

幸村「わ、わかりました」

真田幸村はコンビニへ走った。

そして。

コンビニに入ろうとしたそのとき…

三成「やぁ、幸村くん」

幸村「どなたです?」

三成「三成だよ」

幸村「みつなり?」

三成「そう、僕があの三成さ」

幸村「三成さんって、誰です?」

三成「あの有名な三成さ。ふふふ」

幸村「いや、知りませんけど」

三成「体育会系に評判の悪い、三成さ。ふふふ」

幸村「……?」

三成「お茶の温度が安定しない、三成さ。ふふふ」

幸村「そういわれても…」

三成「急いでるみたいだね」

幸村「ナンバーワンの人に頼まれたんですよ、プリン」

三成「ナンバーワン?」

幸村「家康さんです」

三成「家康!?」

幸村「はい」

三成「なんで家康がナンバーワンなのさ」

幸村「自分で言ってましたよ」

三成「そんなバカな」

幸村「?」

三成「新しいナンバーワンは、サル2世さんだよ」

幸村「え!」

三成「君はだまされたんだよ」

幸村「そんな…」

三成「幸村くん。こうなったら合戦だ」

幸村「へ?」

三成「ともに家康を倒そう」

幸村「いきなりな展開っすね」

三成「僕はね、サルさんにすごくお世話になってさ、かわいがってもらって感謝してるんだよね」

幸村「僕もです」

三成「そっか」

幸村「サルさんのおかげで、せみしぐれとか花火とか、平和だったし」

三成「じゃあ、同志だ」

幸村「はい」

三成「サルさんの息子をないがしろにする家康を、こらしめてやろう」

幸村「わかりました」

その夜。

幸村の屋敷。

友人「幸村ぁ~」

幸村「なに?」

友人「電話だよ」

幸村は電話に出た。

幸村「もしもし。幸村です」

家康「家康です」

幸村「あ、家康さん」

家康「プリン、まだ?」

幸村「ああ、そのことなんだけど」

家康「?」

幸村「おれ、もう家康さんの言いなりになるのやめましたんで」

家康「え?」

幸村「これからは敵同士ですから。そのつもりで♪」

家康「ちょっと…」

ブツッ!

幸村は電話を切った。

友人「おいおい…」

幸村「ん」

友人「いいの? 家康さんにそんな態度とって」

幸村「じつは今日いろいろあってね、家康さんとケンカすることになったんさ」

友人「えっ。大丈夫?」

幸村「なにが」

友人「家康さんって強いんだよね?」

幸村「まあね」

友人「しかもジャイアンの母ちゃんレベルの強さなんでしょ?」

幸村「おれには三成さんがついてるから大丈夫だよ」

友人「頼りになるの?」

幸村「三成さんってね、奉行な人なんだよ」

友人「へぇ~」

幸村「頼りになりそうでしょ」

友人「そうだね。奉行な人なら安心か」

幸村「あ、テレビ」

友人「ん?」

幸村「緊急記者会見だって」

友人「ホントだ。誰だろ?」

幸村「わっ。三成さんだ!」

三成の記者会見。

三成「えー、突然ですが、奉行をリストラされました。これからは政治闘争から離れてひっそり暮らしたいと思います」

幸村 Σ( ̄□ ̄;なにぃ!

友人「……味方がいなくなったね」

幸村「うん(涙)」

1599年。石田三成は徳川家康のさしがねで奉行職を追われ、佐和山に隠居した。

ここは家康の屋敷。

家康 ( ̄ー ̄)ニヤリ

部下「うまくいきましたね」

家康「邪魔者は排除する。フフフ」

部下「次は、幸村ですか?」

ここは幸村の屋敷。

幸村「さて…」

友人「どこ行くの?」

幸村「コンビニ」

味方を失った幸村は、孤立した。

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