真田幸村のゆるい伝記 第9話 碓氷峠の戦い

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1598年11月24日。サルさんは関東の戦国大名Hに宣戦を布告した。

こうして、

サルさん&真田ファミリー VS 関東の戦国大名H

の戦いが始まった。

真田ファミリーは北ルートから敵の領地に迫った。

父親「幸村よ」

幸村「はい。お父さん」

父親「あの峠を越えると、思いっきり敵ゾーンだ」

幸村「緊張するね」

父親「さあ、行きなさい」

幸村「え、お父さんは?」

父親「お父さんは司令官だから、ここでどっしりしている。おまえは行きなさい」

幸村「いや、でも、あそこから敵ゾーンなんでしょ? しかも思いっきり」

父親「そうだよ」

幸村「敵が待ち構えてたりしないの?」

父親「するね」

幸村「攻撃してきたりも、するよね?」

父親「するね」

幸村「じゃあ、危ないしょ」

父親「必殺!お父さんの愛の鉄拳。くらえっ。バキッ!ドカッ!」

幸村「痛っ。な、なにすんのぉ?」

父親「教育的指導。愛の鉄拳だ」

幸村「愛のわりに『必殺』なんだね」

父親「幸村、よく聞きなさい」

幸村「はい」

父親「お父さんは歴戦の勇士だ。ちゃんと勝算はある。口ごたえせず、お父さんの言ったとおりにするんだ」

幸村「う、うん」

父親「さあ、まずは敵に向かって進め」

幸村「わかったよ。よし、行こう、友人くん」

友人「えっ。さりげなくおれも?」

幸村「そこはほら、一心同体ってことで」

友人「またか…(-_-;)」

幸村「さ、レッツゴー!」

父親「まてまて。なんだその突撃の仕方は!」

幸村「ダメっすか」

父親「もっとちゃんと、スキップで行きなさい」

幸村「え」

父親「イメージは、お花畑だ」

幸村「……」

父親「行け。軽やかに、微笑みながら。さぁ、突撃」

ここは敵の陣営。

敵2「隊長」

敵1「なんだ、一般の兵士」

敵2「真田ファミリーの陣営から、誰かが突撃してきます」

敵1「なにっ」

敵2「しかもスキップで」

敵1「そんなバカな。どれどれ。ああ、本当だ…」

敵2「ね」

敵1「しかも、あの軽やかさ、そしてあの微笑み。まるで、まるで、お花畑だ!」

幸村の父親は…

父親「ふふふ。敵め、混乱してるな。『お花畑』作戦、成功。さて、つぎは…」

スキップで突撃中の幸村と友人は…

幸村「そろそろ敵の陣営についちゃうんだけど…」

友人「うん」

幸村「いつまでスキップすればいいのかな」

友人「微妙にスローペースにしてみる?」

幸村「いや、勝手なことしたらまた怒られるから、このままで」

幸村の父親は…

父親「よし、幸村。今だ。反転して逃げると見せかけつつ、敵をこちらに誘い込め!」

しかし、その声は届かなかった。

相変わらずスキップをつづけるふたり。

友人「ねぇ、やっぱりさ…」

幸村「うん」

友人「ちょっとだけスキップのペース、落とそうよ」

幸村「だってさぁ、また鉄拳くらうのヤダもん」

友人「でもこんなんで勝算あるの?」

幸村「お父さんのことだから、なんか考えがあるんだよ」

幸村の父親は…

父親「幸村! 止まれ~! 戻って来い! おーい。……やばい。聞こえてない」

こちらは敵の陣営。

敵2「隊長」

敵1「なんだ、一般の兵士」

敵2「スキップブラザーズを討ち取りますか?」

敵1「いや、敵の司令官は真田のお父さんでしょ」

敵2「はい」

敵1「彼は歴戦の勇士だ。一見無防備に見えるスキップブラザーズも、じつは罠に違いない」

敵2「おぉ。さすが隊長。読みが深い」

敵1「おれは罠にハマるほどバカじゃないからね。ここは一度兵を引いて、敵を悔しがらせよう」

敵2「なるほど」

敵1「急いで撤退だ」

敵2「ふふふ。敵、かなり悔しがりますね」

敵1「ね。ふふふ」

敵は退却した。

それを見た幸村の父親は、

父親「……ラッキー」

スキップ中の幸村と友人。

幸村「あ、敵が逃げてく」

友人「ホントだ」

幸村「なんでだろう?」

友人「わかんないけど、君のお父さんの作戦通りってことなんじゃないの?」

幸村「すげぇ。うちのお父さん、すげぇ…」

こうして真田ファミリーは碓氷峠(うすいとうげ)を突破した。

人々の会話。

人々1「ニュース見た?」

人々2「なんのさ」

人々1「真田ファミリーの戦い」

人々2「ああ、どうなったの?」

人々1「真田ファミリーが勝って、峠を突破したの」

人々2「おお~」

人々1「とくに今回は、息子の幸村の活躍がすごくてさ」

人々2「初陣でしょ?」

人々1「そうらしいね。初陣で、突撃」

人々2「突撃とは、勇気あるね」

人々1「しかも噂では、軽やかに微笑みながらの突撃だったらしいよ」

人々2「すごいね。こりゃ大物になるね」

この戦いで真田幸村は、「手を砕きて高名あり」と人々に賞賛された。

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