真田幸村のゆるい伝記 第1話 幼年時代

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日本一の兵(つわもの)と称えられながらも、

「大坂夏の陣」で壮絶な戦死を遂げた智謀の名将・真田幸村。

彼が幸村と呼ばれるようになるのは後世のことですが、

名前がいろいろ出てくるとややこしいので、もう幸村。

さて物語をはじめます。

これは武田信玄、上杉謙信、織田信長たちが覇をきそいあっていた戦国時代のおはなしです。

幸村「ねぇねぇ友人くん」

友人「ん」

幸村「武田信玄って知ってる?」

友人「戦国武将でしょ」

幸村「そう。有名だよね」

友人「うん」

幸村「最強の呼び声が高いよね」

友人「まあね」

幸村「その家臣団っていうのも、きっと優秀に違いないね」

友人「そうだね」

幸村「じつはね、ここだけのはなし…」

友人「うん」

幸村「うちの家族、武田家臣団のメンバーなんだよね」

友人「お。スゴイね」

幸村「もうちょい自慢ばなし続行していい?」

友人「いいよ」

幸村「信玄って最近、いよいよ天下取りに動き出してさ」

友人「知ってるよ。大軍をひきいて京都に向かったんでしょ」

幸村「信玄が天下とったら、おれんち大名だよ。ふふふ」

友人「嬉しそうだね」

幸村「だって大名だよ、大名。人生ばら色だよ」

友人「でもさぁ…」

幸村「うん」

友人「信玄、死んだよね」

幸村 え!Σ( ̄□ ̄;

友人「京都に行く途中、病気で死んだしょ」(1573年 武田信玄病没)

幸村「……」

友人「大名になる夢、残念だったね」

幸村「いや、まだ望みはあるよ」

友人「?」

幸村「武田家には無敵の騎馬軍団がいるしょ」

友人「あぁ」

幸村「信玄が死んでも、騎馬軍団が敵を蹴散らして天下をとってくれるよ」

友人「でもさぁ…」

幸村「うん」

友人「騎馬軍団、壊滅したよね」

幸村 え!Σ( ̄□ ̄;

友人「織田信長の鉄砲隊にメッタメタにやられたしょ」(1575年 長篠の戦い)

幸村「……」

友人「大名になる夢、残念だったね」

幸村「いや、まだ望みはあるよ」

友人「?」

幸村「1回や2回負けたからってなんてことはない」

友人「プラス思考だね」

幸村「武田家があるかぎり、おれたちは戦い続けて、いつか天下を…」

友人「でもさぁ…」

幸村「うん」

友人「武田家、滅びたよね」

幸村 え!Σ( ̄□ ̄;

友人「当主が切腹して、滅亡したしょ」(1582年 武田家滅亡)

幸村「……」

友人「大名になる夢、残念だったね」

主家・武田家が滅びた。このままでは幸村は路頭に迷ってしまう。

ここから幸村の権謀術数にみちたサバイバル人生がはじまる。

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